kobo glo HDの内蔵メモリを4GBから32GBに増量してみました (図解付き)/ メモリ換装 / 分解

kobo glo HD には外部SDカードスロットが付いてないから…と敬遠されているみなさん。

kobo touch 時代から外部SDカードスロット使用時の不具合に悩まされていたのはお忘れですか?

kobo シリーズの純正ファームウェアでは、どうしてもこれらの不具合が解決されることはありませんでしたし、使わない方がいいなら外部SDカードスロットが付いてなくても同じってことですよね。(^^;

 

というわけで、今回手に入れた kobo glo HD も内蔵メモリをさくっと交換して快適な読書環境を構築することにいたしましょう。

 

手順内容は過去記事 『 kobo glo の内蔵メモリを2GBから32GBに増量してみました  図解付き! 』 と重複している箇所があることをあらかじめご了承ください。

 


手順の確認

 

それではこれからの作業手順をまず確認しましょう。

 

1)事前準備

2)kobo glo HDに内蔵されていた microSDカードの情報をバックアップする。

3)新しく用意した microSDカードへバックアップイメージを書き戻す。

4)作成したmicroSDカードを最大領域で使えるように領域を拡張する。

5)新しく作った microSDカードを kobo glo HDに戻し、蓋をして終了。

 

 


1)事前準備

 

まずはいつものように kobo glo HD本体をどうにかして開けて基板部分にアクセスできるようにしなければいけません。

海外の情報ではいとも簡単に開けられるような動画が公開されていますが、あれを鵜呑みにしてはダメです。

たぶんあれは何度も開閉をして開けやすくなっている状態だと思われます。(もちろん個体差はあるかとは思いますが)

 

 

kobo glo よりも kobo glo HDの方がアイテム的にもしっかりとした作りになっており、ひと目見ただけではどこから開けていいかわからないくらい隙間がありません。

とても良い作りになっているのですが、基板とご対面するためにはどうすればいいのか少し悩みました。(一瞬諦めかけたのは内緒です)

 

 

 

というわけで、結果的にはUSB端子がある側からアプローチをして成功しました。

 

写真にあるように左手で本体の真ん中あたりを固定して、USB端子側にある背面の隙間(実際無いに等しいんですが)に爪を指3本分かけてから爪をちょっと奥の方までめり込ませてあげるとなんとか隙間が現れてきました。(爪にかける力を3本分に分散させたことによってうまくいった模様です)

 

一か所このように外れかかればあとはその側面を外周にそって開けていくだけです。

器具などを使って無理やりこじ開けるのは今回もおススメしません。

最初だけしんどいですが、根気よくチャレンジしてみてください。

基板とご対面できればもう半分成功したも同然です。

 

 

 

というわけで、kobo glo HD をパカッと開いて基板とご対面した様子がこちら。

背面のカバーの造形も kobo glo よりお金がかかってるなぁっていう感じです。

 

 

 

kobo glo HD も写真のように、micro SD カードに起動領域とデータ領域を用意するタイプだったようでひと安心。

これなら kobo glo の内蔵メモリを増量したやり方でうまくいきそうです。

 

 

 

パワーオフになっていることを確認して、元から入っていたメモリを外側にスライドさせて外しましょう。

このあとすぐに使います。

 

 

そして新しい 32GB のメモリカードを用意しました。

 

 

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最近はさらに安くなりましたねぇ。

 

 

SDカードのメモリを読み込めるスロットのあるパソコンが無い方は、外付けのカードリーダーも併せて用意しておいてください。

 

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こんなものでいいんじゃないでしょうか。

 

 

 


2)kobo glo HDに内蔵されていた microSDカードの情報をバックアップする

 

それでは microSDカードをパソコンで読めるようにしましょう。

パソコンに直接差し込むか、もしくはUSBのメモリカードリーダー経由で 『 内蔵されていた microSDカード 』 を読み込めるように準備してください。

このときフォーマットをするかどうか、OSに確認される可能性がありますが 絶対にフォーマートをしないでください

 

次に、メモリーカードの内容(ディスクイメージ)を丸ごとバックアップするためのソフトウェアを準備します。

フリーウェアとして無料で利用ができる日本製のソフト、DD for Windows  というものを利用してみます。

 

シリコンリナックスという会社のソフトなのですが、配布もOKの様子。

DD for Windows の該当ページURL → http://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DD%20for%20Windows

DD for Windows 最新版(2015/07/27時点)への直リンク → http://download.si-linux.co.jp/dd_for_windows/DDWin_Ver0998.zip

 

お早目に DD for Windows をゲットしてください。

※定期的にリンクが変更になったりこのソフトの存在が隠されるフシがありますので、必要な方は早めにぜひ。

 

 

 

 パソコン上で解凍をし、ファイル名を右クリック → 管理者として実行 を選択してください。

 

 

[ ディスク選択 ] を押し、USBカードリーダーのドライブを指定します。

Windows 7 や Windows 8 など(8.1も)では、管理者権限で実行しないとUSBカードリーダーに入っているメモリカードを認識しません。

ご注意ください。

 

 

次にメモリーカードをバックアップするための場所を用意します。

[ ファイル選択 ] を押し、バックアップファイルを格納する場所を指定します。

このとき、自分で新しいフォルダを作成し適当な名前を付けておくとあとから探しやすくなり便利です。

 

 

今回はkobo_backup というフォルダを作成してみました。

 

次に、今作ったバックアップファイル格納用のフォルダ kobo_backup を選択します。

 

ファイル名にはバックアップファイルであることがわかるような名称を付けておきましょう。

こちらも kobo_backup という名称にしてみました。

 

 

 

バックアップファイルには ddi という拡張子が自動で付くようですので、作成されるファイル名は kobo_backup.ddi となるようです。

中央にある [ 読込 ] ボタンを押してください。

少しずつバックアップがされていきます。

 

 

しばらくすると読み込み(バックアップ)が終了します。

 

 

パソコンから microSD カードを抜きます。

kobo glo HDに入っていた このオリジナルの microSDカードは大切に保管しておいてください。

 

 


3)新しく用意した microSDカードへバックアップイメージを書き戻す

 

次に 新しく用意したメモリカード を、同様にパソコンにセットします。

 

 [ ディスク選択 ] を押して、microSDカードを選択してください。

対象ディスクの容量が 32GB(見かけ上は少し減った数値が表示されます)あることがわかるかと思います。

 

 

次に先ほどバックアップをした、オリジナルのkobo glo HDのイメージファイルを新しいメモリカードに書き込みます。

 

[ 書込 ] を選択し、どのイメージファイルを書き戻すのかを指定します。

 

 

 作ほど準備した、kobo_bakcup.ddi を選択します。

 

 

すると、32GBのメモリに 4GBのイメージファイルを書き戻そうとしているがそれでいいのか? と 問い合わせをしてくるダイアログが表示されます。(このままだと 32GBあっても 4GB 分しか使えないことになるけどいいのか? と聞いてくれているんだと思います)

 

 

 

 [ はい ] を選択して書き込みを開始しましょう。

 

 

さらに確認されますが、気にしないで [ はい ] を選択してください。

 

 

 

バックアップファイルからの書き戻し作業が始まります。

 

 

しばらくすると書き込みが完了します。

これで半分終了です。

DD for Windows の作業はここまでです。

 

 


4)作成したmicroSDカードを最大領域で使えるように領域を拡張する

 

新しく作った32GBメモリーカードには、オリジナルとまったく同じイメージデータが書き込まれたわけですが、そのままでは最初から入っていた4GBのメモリーカードと同じ空き容量でしか利用できません。

そこで電子書籍をストックしておくための空き領域を、別のソフトを使って拡張しておく必要があるわけですね。

 

そのためのソフトもフリーソフトから探してみましょう。

MiniTool Partition Wizard が、機能的にも良さそうです。(日本製の類似ソフトは有料のものしか見つかりませんでした)

海外製(カナダ)のソフトになるのですが、個人利用は無料のようです。

 

MiniTool Partition Wizard  の該当ページURL → http://www.partitionwizard.com/

MiniTool Partition Wizard最新版へのリンク → http://www.partitionwizard.com/free-partition-manager.html

ダウンロードページには広告で貼り付いている別のソフトのダウンロードボタンもあるのでご注意ください。

 

 

インストールをして実行をしてください。

 

左の 杖の絵がある方の MiniTool Partition Wizard を選択してください。

 

 

起動画面がこちら。

 

 

 

起動した画面がこちら。

2つのドライブが見えていますが、選択されて黄色くなっている方が kobo glo HDのイメージデータをコピーした 32GB の microSDカードです。

左からいくつかの区画に分かれているのですが、KOBOeReader を右クリックし、さらにMove/Resize を選択します。

 

 

 

選択されているスライダーを最大まで引っ張るか、数値を直接入れるかどちらかで利用できる容量を拡張しておきましょう。

今回は SWAP エリアは作成しません。(個人的に使わなかったので)

※SWAPエリアの確保が必要な方は、過去記事 『 『 kobo glo の内蔵メモリを2GBから32GBに増量してみました  図解付き! 』  を参照してください。

 

[ OK ] を押して未使用領域を KOBOeReader で、すべて使えるように確保します。

 

 

 

最後に左上のチェックマーク(赤で囲ってあるところの)を押し、領域変更作業を進めます。

 

 

 

[ Yes ] を押して、領域変更作業を開始させましょう。

 

 

 

自動で領域の変更作業が始まります。

 

 

 

これで microSDカードの作業が終了しました。

 

 

 

あとは kobo glo HDの内部メモリースロットに、新しく作成した kobo glo HDイメージの入ったメモリカードをセットします。

 

 

 

電源を入れて、内蔵ストレージの表示を確認してみてください。

内蔵ストレージが32GBに増えていることが確認できますね。(実際に使えるエリアはシステムが格納されている分を除いた数値になるので、32GBよりは少なく見えます)

 

問題が無いようなら裏蓋をキッチリ閉めて作業完了です。

 

快適な kobo glo HD読書生活を楽しんでみてください。

 

 

今回用意したもの

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