クラウドファンディングサイトで出資者を集め続けている『 RITOT 』ですが、今も色々と情報を求めて検索をして来られる方が多くいらっしゃるみたいです。
前回の記事『 RITOT 追加情報-2 開発者側から技術情報が公開されました 』を掲載してから1カ月ほど経過したわけですが、クラウドファンディングサイト上にいくつか新情報が公開されていました。
その1つ1つを随時お知らせしても、出資を決める判断材料にはならないような気もしたので少し様子見をしていました。
そろそろ出資の締め切りも近いことですし、現時点までで発表されている内容を簡単にまとめてみることにします。
1)RITOT 本体(アクセサリータイプ)のサイズが公開されました。
腕輪タイプのボディにプロジェクターからバッテリーまで格納するのは難しいんじゃないかという話しが出てきた問題に対しての回答だったように記憶しています。
横幅は 22mm 高さが12mm となにげにゴツイような気もしないでもないですが、女性用のアクセサリーもこんなものなのでしょうか。(さすがにちょっとわからず)
黒っぽい部分にプロジェクターが収まるとして、ブルートゥースユニットやバッテリー類などがバランスよく(重量的にも)収まるのでありましょうか。
ちなみに『楕円形じゃないとクルクル回転してしまうじゃないか』という指摘も一部の方からあったようですが、楕円で作っているという回答がコミュニティにはありました。
2)プロジェクター部分のユニットが公開されました。
デジタルミラーデバイスを用いた「DLP Picoチップセット」を採用する模様。(DLPはテキサスインスツルメンツ社の登録商標)
写真にあるように赤青緑それぞれのLEDから出力された光を反射させて投影させるようです。
テキサスインスツルメンツ社から出ているこのパーツそのものの技術情報の一部だと思われますが、正直よくわかりません。
※RITOTには16.6 × 7 × 5(単位はmm)のサイズで作られているDLP3000というデジタルメディアデバイスを採用することが有力とのことです。
3)実際のDLP3000モジュールの寸法。
バッテリーの次に気になるところと思われる投影モジュールの説明がされています。
「このサイズ感ですからリングの中に収まるでしょう?」 ということを言いたいんだと思います。
プロトタイプのDLP3000を手に入れて試作品を作っているけれど、実際に採用されるものはサイズも変わる可能性があるということかしら。
デジタルメディアデバイスDLP3000の投影の仕組みの図解のようです。
青、緑、赤それぞれの光がミラーに反射されて3色出せますってことですね。
3色を出すタイプのデジタルメディアデバイスは単色のモノより高価になるはずなのですが、たくさん発注するので価格下げさせますってことらしいです。
4)開発者向けのプロトタイプデバイスが到着しプログラムを作成中。
「開発用機材だからサイズの大きいのは気にするな」 ってことですかね。
投影テストをしてみて実際に手の甲にカラーバーを表示させている様子。
手の甲に対して正面からの投影でこれですから手首に装着した状態で考えてみると、手の甲に対して斜め下向きに投影をさせる必要がありそうです。
よくあるビジネス用のプロジェクターでも台形補正をしたりしますけど、ああいったかなりキツイ補正が必須になりそうです。
5)時計を表示するプログラムを作ったので試験的に投影してみた。
時計が表示されていることは確認できますね。
投影されれている輝度による違いを見て欲しいという感じの内容のようです。
赤い光はかなり眩しく表示されています。
公開されている情報では、角度を付けた状態で(たぶん台形補正必須の)テストをする時間がなかったことを謝罪しています。
周りが明るい状態で投影をしても時刻が読み取れることを確認して欲しいという意図らしいです。
そして投影テストを撮影したムービーも一部公開されています。
(また埋め込みリンク拒否されているよ) → http://youtu.be/CtkYU3Orug8
手の甲に凹凸があった状態でも数字が読み取れることを見て欲しいらしいです。
雑感
もうちょっとまともな技術的な解説や試作品が上がってくることを(ちょっぴり)期待したのですが、1カ月近く待ってみてもこれくらいの報告しかありませんでした。
このペースで開発をしているとして、ここから一気に製品レベルにまで持っていく技術力と生産能力が本当にあるのかはかなり怪しい気がします。
まだまだ作らなきゃいけないものあるよねぇ。