ソニー α7R/α7 などをはじめとする最近のソニー製デジタルカメラ(NEX-5R NEX-6 NEX-5T ILCE-7 ILCE-7R ILCE-5000 DSC-HX400V DSC-HX60V ILCE-6000)では、デジタルカメラ内のメモリ領域に機能を追加するためのアプリケーションをインストールすることができるようになっています。
俗に言うファームウェアのアップデートとは違い、使いたいアプリケーションを自分で選んでインストールすることが可能になっているのも最近のスマートフォン的な機能アップに近いものになっています。
カメラ本体の専用のメモリ領域にインストールをし、カメラのメニューから使いたいアプリを起動する使い方もスマートフォン的になっています。
またインストールできるアプリの数もそれぞれのデジタルカメラに用意されている専用メモリ領域の最大値に左右されるようなので、現時点でもリリースされているすべてのアプリケーションをインストールすることはできません。
そして無料のアプリももいくつかあるのですが、使ってみたいと思わせるアプリケーションはほぼ有料のアプリになっています。
お値段は500円と1000円のものに分けられており、すべてSEN(Sony Entertainment Network)のコンテンツ管理Webサービスを経由して課金することになるようです。
ちなみにこちら、PlayStation 3 やPlayStation 4 などのダウンロードゲーム販売や、 「Music Unlimited」と呼ばれる音楽配信サービスでも同じシステムが利用されており、ソニー側にとってはユーザーの購買を一元管理できる都合の良いものになっています。
そして今回、これらが弊害となってトラブルを引き起こしたわけなんですけれども。
消費税増税のタイミングもあり、先日 α7R/α7 (型番表記ではそれぞれ、ILCE-7R と ILCE-7)にも対応になったいくつかの有料アプリを一気に購入したのです。
以前にも何本か別々に購入してはいたのですが、その時にはトラブルが表に出てこなかったので気が付きませんでした。
どうやら 短時間で購入処理を繰り返すと SEN(Sony Entertainment Network)側のシステムが購入行為を勝手に不正扱いして決済処理を止めてしまう仕様が仕組まれているようです。
この件については同サービスのよくある問い合わせから検索して調べましたが、これ大きなお世話ですよね。
オンライン決済においては別のIPアドレス(ありえない国からなど)で決済が走ろうとしたり、購入したことのないアカウントで決済が行われた際などはクレジットカード会社自身が決済処理をストップして、カードホルダーに対して確認の電話をかけてくるなどはたまにある話です。
上の方に掲載したアプリ一覧画面でもわかるように、3月31日に4本までは普通に決済ができて5本目のアプリの決済をかけようとした際にロックがかけられました。
4本までがOKで、5本以上を続けて購入しようとするとロックがかけられる…というのがルールなのかは不明です。
ただ、こんな少額決済の繰り返しが正規に行われただけで『利用者に断りもなく決済処理を滞らせる』など、他のサービスでは聞いたことがないです。
さらにこういうことが行われた際は、カードそのものを別のものにしろ、あるいは解除されるまで数日待て、という記載がありました。
ソニーグループは狂ってるのか?
これって、ソニーグループ全体の都合で悪質ユーザーの多いゲームや音楽のダウンロード決済システムと同一なものを使っているからこそ起こりうる弊害だろ?
こっちはそんなの利用しないんだよ。
万が一ユーザーのことを思ってこういう処理を仕込んでいるならば、あらかじめその旨記載しておくべきではないのか?(同一時間帯の連続購入はセキュリティを担保するため、4本までとなります…とかね)
クレジットカード情報を悪用するユーザーに、「ロックに関しての情報を事前に掴ませたくないから記載していない」と言い訳する担当者の声が聞こえてきそうですが、一度この状況に遭遇すれば事象については調べられますから警告を記載しない理由にはなりませんわ。
さらにこのロックを勝手にかけたあとの問い合わせ窓口自体が記載されていない。(本気で数日待てと思っているのか?)
カード会社なら、すぐに「怪しい使用履歴が見受けられたのでカードを止めました。お心あたりはありますか?」と、電話してくるよ。
しょうがなく、PlayMemories Camera Appsの問い合わせ窓口に電話をしたら(繋がらないことで有名な湘南テックの例の番号)、さんざん待たせた挙句に SEN(Sony Entertainment Network)に電話を掛け直せときたもんだ。
ユーザー側で一切ミスのない状況のクレームなんだよね、今回。
もちろんソニー側に電話を掛ける前に、クレジットカード会社にカードそのものがロックをかけられていないかきちんと確認入れてから問い合わせをしているし。
いつも思うんだけど繋がらない電話の原因になっている知識のないユーザーからの質問の窓口と、こういうソニー側の説明不足&不手際からくるクレームに関しての窓口は分けてくれないかしら、いいかげん。
まともなユーザー体験を用意できないサービスなんてやめてしまえ!
こういうことがあるたびに、『ソニーのサポートってレベルが低い』と言われてしまっていることに対して擁護できなくなりますわ。
いつも言っているけど全部有料サポートでいいよ、無料だとレベルが低いサービスしか提供できないのであれば。
とりあえずPlayMemories Camera Appsの担当者さんに、 SEN(Sony Entertainment Network)から電話をかけてくるべき案件だと伝えてそのように対応して貰えることとなりましたが「SEN側からいつ掛けてもらえるかの時間的な約束はできない」と言われ、しょうがないのでそれで承諾。
懸念していた通り、離席をしている際に一度だけ電話があり、その後いくら待てども音沙汰ないです。
これさぁ、αシリーズを作っている開発者の人にも失礼なことだよ?
せっかく進化し続ける、プラスアルファを提供できるソニーらしいカメラとしてユーザーメリットを出せるように頑張っているのにさ。
自分たちが悪いと思ってないんだろうなぁ、 SEN(Sony Entertainment Network)のサービス担当者と仕様を決めたアホな担当。
今日の結論
ソニーのデジカメで有料追加アプリをダウンロード購入する際は、
『あらかじめ3000円分くらいチャージしてから利用する』か、『クレジットカード決済では同一時間帯に複数アプリを購入できない異常なシステムである』ということを認識してから利用されることをおススメします。(最終的な結論として後者の推測が正解でした)
続報 → 驚愕! ソニーのデジカメ αシリーズ用の PlayMemories Camera Apps アプリは 続けて複数購入するとロックがかけられてしまう仕様 です!