SONYレンズスタイルカメラのDSC-QX100とDSC-QX10についての仕様比較は1つ前の記事でもまとめたとおり。
ざっくり言えば、画質のDSC-QX100か望遠のDSC-QX10かというところでしょうか。
実売価格的には2倍くらいの開きもあり、なかなかに悩ましいところですよね。
個人的な結論から言えば、今回のこの2つのレンズスタイルカメラ、買うなら DSC-QX10に軍配を上げたいと思います。
なぜ画質面で勝るDSC-QX100をセレクトしないのか疑問に思われる方も多いとは思いますが、それはレンズスタイルカメラのコンセプトと密接な関係にあります。
実は今回のDSC-QX100とDSC-QX10はRAWデータの保存には対応していません。
ここで簡単にRAWデータについて説明します。
デジタルカメラは光(映像)がレンズを通り、「イメージセンサー」(CCDやCMOS等)に写ったものをデジタルデータに変換して記録します。
通常、利用しやすいJPEGやTIFFなどへデジカメ自身が変換をし、それぞれのファイル形式で保存するのですが、イメージセンサーが読み取った未加工の生データ(RAWデータ)も保存できるデジカメも増えてきました。
自分好みに画像を調整する際、変換作業のされていないRAWデータをパソコンで取り扱う方が、カメラ内部の処理よりも高品位な映像を生成することが可能になるというメリットがあります。
これらの一連の作業を行うためのソフトのことを一般的に『現像ソフト』と言い、代表的な物として『Adobe Photoshop Light Room』が有名です。
デジタルカメラで良く利用されているJPEG形式のファイルは、ファイルサイズを小さくして保存することができる反面、画像自体がオリジナルのものより劣化していく特徴があります。
このため、JPEG形式で保存された画像は再加工にはあまり向きません。
もともとスマートフォンで撮影を楽しんでいる層に対して、次のステップとしての一眼デジタルカメラニーズを掘り起こすために『お手軽撮影&お手軽送信』カメラとして現在の仕様になったのでしょう。
他社には真似できない思い切った割切りの良さです。
そもそも画質にこだわる方は最終的にRAWデータを自分好みに調整をしたくなるものです。
その選択肢が最初から無いのですから、必要以上に画質にこだわる意味もあまり感じられません。
それよりも本体重量も抑えられ、スマートフォンのみでは実現が難しい光学10倍ズームレンズを持つ『DSC-QX10』の方がコンセプトにもしっくりくる気がします。
画質を望まれる方の場合は『DSC-QX100』ではなく、そのオリジナルの『DSC-RX100M2』を購入した方が無難だと思いますよ。
基本おまかせオート撮影しかできないDSC-QX100よりは満足のいく写真が撮影できるはずですし。
※DSC-QX100では露出補正やホワイトバランスの設定は可能、ISO感度はオートのみ。絞り優先もありますが…。
…というわけで、購入を迷われている方は『DSC-QX10』をぜひ!
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