正直このタイミングでソニーストアには行きたくもなかったのですが、正式発売日前に店頭で展示されるのはソニーストアのみということだったので、とりあえずチェックに行ってきました。
こちらが Core m3-8100Y(1.10GHz) に 4GB メモリを搭載しているデモ機。
Core m3-8100Y(1.10GHz)は ソニーストアでしか選択ができないので(今のところ カスタマイズ注文ができる バイオストアでは選択肢がでない模様)、安めの価格で折り合いを付けたい人はこちらの標準カラーである銀色のデモ機を触ってくると良いカモ。
ただ今どき 4GBモデルを用意しているなんてユーザーをバカにしているというか、OSだけで2GBを使用するという Windows10を利用させるにしては見かけ上の安価モデルを用意して値ごろ感を出そうというところがイヤラシイ。
2~3万で購入できる、割り切って使う安価なタブレットPCじゃないんだし。
商品力に自信があるならそんなセコイ真似しないでいただきたいところ。(営業さんが売る力がないと自分で言っているようなもの)
そしてこちらがオールブラックエディションの Core i7-8500Y(1.50GHz) + メモリー8GB だったかな?
CPU的にはこちらが最上位ではあるので、より早さを求めたい人はこちらのデモ機で試されるのが良いかと思います。
オールブラックエディションではちょうど CLIP STUDIO PAINT の体験版がインストールされているので、ワコム製デジタイザの実力を少しだけチェックすることもできるとは思います。
個人的には CLIP STUDIO PAINT のユーザーではないのでメジャーなタブレット機との使用感の違いはわからないんですが、それなりにスムーズにペンで線は描けていたんじゃないかと思います。(同時に起動しているソフトが極端に少ないだけかもですが)
そしてこちらがクレードル単品。
デモ機で抜き差ししてお試しすることもできますが、あくまでも雰囲気をお試しする環境でしかありません。
個人的にもどんな方がこちらの環境を必要とされるのか(外部モニター兼用っぽい雰囲気でタッチパネルを使うの?)いまいち不明。
もしかすると保険の窓口のような業務において、顧客側にタッチパネルでセレクトさせるなどの利用が想定されている可能性もありますね。
そしてすでに今まで掲載した写真でお気づきの方もいるかもしれませんが、個人的にはオールブラックエディションはおススメしません。
予想通り黒いボディは指紋がものすごく目立つわけですよ。(ソニーストアに来店される方がとびきり皮脂が多いとも思えず)
個人的にはこのあたりが許せないので黒いボディは撲滅したいところですが、わざわざ限定モデルで出すところを見ると一定のファンがいるのか、はたまた企業側の購入担当者がアホなのか、日本のメーカーは黒いボディ好きですよねぇ。
ピアノブラックとか言うさらに指紋が目立つボディカラーを出していた機種もあったみたいですし、その方たちは汚れたボディを磨き上げることにも労力を惜しまないんでしょう。
AppleもMicrosoftも主流製品はシルバー系ですよね。
ちなみにシルバータイプはこんな感じ。
同じように指紋ベタベタなんですが、いくぶんマシなのがわかるかと思います。
オールブラックエディションを狙っている方、磨き上げるクロスが手放せませんね。
実際、天板(VAIOロゴが付いている方)は同様に黒いんですが、ソニーストアのスタッフの方、チャンスがあれば近寄ってきて指紋を拭き取ってました。
標準モデルは天板もシルバーにするべきなのになんで黒くしたんだかなぁ。
そしてブラックエディションを見に来たというお客さんが、ソニーストアのスタッフさんに聞いていたこんな質問。
客「ブラックエディションを購入しようと思っているんですが、メモリを8GBか16GBかどっちにすればいいか悩んでいるんです。」
店「こんなにパワーのないCPUに16GBはいらないと思います。」
…耳を疑いましたが、たぶんその判断もわからないでもない気もします。
Core i7-8500Y ← 最後が Yのモデルは U末尾の 第8世代 Core i3 (VAIOでいえば Sシリーズに搭載されているのが U末尾のもの) にすら処理速度的に劣るという記事をみたことがあります。
画像処理などメモリ空間が広い方が何かとストレスないのは皆さんご存知の通りなのですが、そもそもの処理速度部分でお値段以上の幸せを運んできてくれない可能性が高いと、たぶんソニーストアのスタッフさんはおっしゃりたかったのでしょう。
う~む…。
先日のソニーストアからの10%オフクーポン裏配布事件のこともありますし、だんだんと VAIO A12 に対しての熱が冷めてきてしまいました。
冷静になればいまだにFullHDの液晶画面ってどうなのよ!っていうところもあるわけですよ。
同様なお値段のライバル機種はすでに3:2の画面比率が基本になっています。
個人用途のタブレットマシンとして使わせるのであれば、縦位置のときにおさまりの悪い16:9とかありえないわけです。
本体側にはメモリーカードスロットすらありませんしね。
さらに未だにレガシーデバイスである VGA端子を捨てられない(復活させた)というところを鑑みても、やはりVAIO社のパソコンは個人をターゲットにしているのではなく、古~いプロジェクターを後生大事に使っているような企業の方を向いているんだろうなとは思います。(この場合、パワーポイントなどの資料作成やプロジェクター出力も 3 : 2 だとおさまりが悪いですもんね)
さらにモニターとキーボードを着脱する機構、そんなに取り外しが楽ちんってわけでもなかったです。(デモ機が製品版と違う可能性もありますが)
少なくとも簡単には片手で着脱できません。
VAIO社を応援したいという気持ちが薄れてきた今、このVAIO A12 が大金を投じて購入するに値する製品なのか、という当たり前の軸で再度判断したいと思います。