このサイトで扱った当初は知っている人がぜんぜんいなかったであろう台湾の有力なNASメーカー、Synology(シノロジー と読む)の2018年度イベント(だけどなぜかイベント名は 2019)に招待されて行ってきました。
今回は秋葉原での実施でした。
いちばん最初のイベントから参加しているわけですけれども、Synology ブランドのコンシューマー方面への浸透もかなりのものになりましたね。
最初のイベントは法人向けのイベントに個人参加させてもらっている雰囲気でしたが、数回前のイベントから法人向け、個人向けの2部構成イベントになりましたからすごいもんです。(最初の2回は参加者向けに豪華なお弁当が出ていたのを知らない人もいるはず)
今回の内容も順当にDSM(Synology製NASのプラットフォームというかOSみたいなGUIを持つシステム)がバージョンアップするよーとか、新たなソリューションがリリースされますよとか、予想の範疇は超えないけれども順当な進化をしてくれます。
Synology製のNASは発売からかなりの間、新バージョンのDSMをサポートしてくれる、まるで iPhoneのような手厚いサポートもウリなのですが、そろそろかなり前にリリースされたモデルはフルサポートの対象から除外されはじめています。
これから購入される方はなるべく新しいモデルを買いましょう。(安易に古い機種を安く買うのも考え物です)
個人的に情報が欲しかったのは、昨年の同イベントで発表されたメッシュルーター『 MR2200ac 』です。
これ単体でも無線ルーターとして利用できるとのことなのですが、MR2200acを複数台を連携させて使うと網羅的に同一ネットワークエリアを広げるようなイメージで活用できるようになります。
もちろん日本で既発売である高機能無線ルーター『 RT2600ac 』とも組み合わせることができ、RT2600acを親機として利用したときが一番ポテンシャルを発揮できるようになるらしいです。
海外ではすでに発売されているこのメッシュルーター MR2000ac ですが、日本でもようやく11月下旬くらいから手に入るようになるとのこと。
でもまだ予約が開始されないヨ…。
この他、NASそのものの2019年度モデルもいろいろと発表されていました。
ハードディスクが1つしか入らないモデル『 DS119 j 』。
余ったハードディスクで運用するのかなぁ。
これを買うならせめてハードディスクが2つ搭載できるモデルを選んで欲しいところです。
なぜ作った!
担当者さんに聞きたかったけど、台湾の方だったりするので日本語片言で、こちらは英語がうまく使いこなせないので諦めました。
個人用途で買うならこれかなと思うところの『 DS1019 + 』。
これ単体でハードディスクが5つ入ります。
2.5インチサイズのドライブが6つも入る、スリムタイプのNAS『 DS619 slim 』
ノートパソコンで利用したHDDを再利用とか、あるいは最近お安くなってきたSSDを入れると爆速NASになりますね!
このあたりから個人で買う人はだいぶ少なくなってくるであろうモデルの『 DS1819+ 』
これ単体でハードディスクが8つも搭載できるのも驚きですが、最大で18個の利用ができる拡張性があります。
おなじく個人ではまず買わないであろう『 DS2419 + 』
こちらは最大24個までのドライブを利用可能です。
以前 DS412+のレビューの際にレポートしていますが、DSの後ろの数字が最大利用可能なドライブ数を表していて、後ろの2桁で何年度モデルかを表しています。(詳しくはそちらのレポートをご覧くださいませ。たぶん日本で解説したのはその記事が初だと思われ)
さらに、ラックマウントタイプの『 RS1619 xs+ 』。
サーバーセンターとかで利用するんでしょうかね。
個人的にはぜったいに使わない気がする機種です。
ちなみにすべての機種、発売日やお値段などは教えてくれませんでした。
その他、ソニーマーケティングが SynologyのNASシリーズと、SONYのブラビアを利用したデジタルサイネージのソリューションの発表をしてました。
さらに個人的にちょっと興味があったのが、オムロンのUPSが正式に SynologyのNASで利用できるようになったということ。
オムロンの担当者さんにお聞きしましたが今まではサポートしていなかったそうですね。
メジャーブランドの品より半額くらいから購入できるようなので、最初からこちらを選んでもいいかもしれませんよ。
そしてまたいつものように、Synology製品や協賛企業のタイアップによる抽選会などがあったわけですけれども。
これ毎回言ってるんですが、この手の商品を抽選会でばら撒くタイプよりも当日会場に来てくれた人へ、たとえばアマゾンで購入の際割り引かれる特別クーポンを発行してくれるとか、そういうお互いに Win-Winな手法はないものでしょうか。
買わない人(冷やかしに来た人)にはメリットはなく、興味が出た人には背中を押すことになり、既存ユーザーには新機種への買い替えを促すことにもつながるなど、わかりやすいと思うんですけどね。(もちろん常識の範囲での割引率でOK)
個人的には普段の利用で聞いてみたい(よくわからない)ことを聞ける相談窓口みたいなコーナーが欲しいです。
勇気を出して質問してみても、本社の方だと意思の疎通からハードルが高く。
新製品への質問ならもちろん本社の方の方が適しているのですが、普段利用時の解決できないトラブルの相談とかしてもらいたいですね。
あっというまに会場での時間は過ぎ、消化不良気味のところもあり。
せっかくユーザー向けを分けたのであれば、どんなことをイベントでやって欲しいかなどをアンケート取ってみてもいいかもですね。
次回に期待しています!
そして早く MR2200ac 日本でも発売してくださーい!