さきほど VAIO 株式会社からメールが来た。
たぶん、VAIO 株式会社のホームページ( http://vaio.com/ )で登録しておいたメールアドレス宛に、ユーザーの属性などはお構いなしに送っているものだと思われ。
内容はこんな感じ。
今まで VAIO シリーズを何台くらい購入したかとか、最後に買ったVAIOは何なのかとか、どんなVAIOが発売されることを望むのかとか、そんなアンケートをしたいらしい。
まともな会社なら短期的に結果を出さなければならない企業の方向性を、移り気なユーザーに任せたりするはずがない。
『ユーザーの意見を聞いてくれて、これから発売されるVAIOが決まるんだ!』…なんて、喜んでいる人がいたらおめでたいなぁと思わずにはいられない。
このアンケートは新会社となった『VAIO株式会社』を気にしてくれている母集団のVAIOファンとしての度合いと、それらのユーザーが本当に買うかどうかは怪しいけれど過去の郷愁としてどんなVAIOが好きだったのかを図る資料にしかならないと思うし、それくらいのことはVAIO株式会社も理解しているはず。
SONY製VAIOの末期は似たようなコンセプトのマシンがたくさん出没し、タブレットに変形するモデルなのにサイズも重量も旧機種より増すという、どこに向かいたいのかコンセプトがいまいち理解できないVAIOで溢れていたような気がする。
結局のところ、シンプルなコンセプトマシンである VAIO Pro しか残らなかったよね。
想像していた通りの結果になっただけだけれど。
モバイルノートを作るのであれば軽さは正義であり、モニター一体型でなおかつ持ち運ばない前提であれば軽量である必要はなく、ますます高機能はいらない。
それが VAIO Pro であり、VAIO Fit E だったわけでしょう?
全部入りにこだわりすぎた VAIO Z とか、タブレットとして使わせたいのに通常のノートPCの画面サイズにこだわって失敗した VAIO Duo 13 とか、VAIO Tap 11 とか。(その他いろいろあるけれどw)
欲張りすぎてコンセプトがぶれるからなんだかわけのわからないモノになってしまう。
個人的には VAIOの里・安曇野工場内部まで見学させてもらってるし、当時案内してくれたスタッフの方はもう在籍していないのかもしれないけれど、気持ち的には非常に応援したいとは思っているのよね。
声の大きいどこかのメディアお抱えの編集者やライター、それにソニーストアを利用していたようなユーザー(自分も含めてね)の戯言なんか聞かないでいいから、きっちりと売れるものを作ってくださいよ。
昔と違ってパソコンそのもので使い方の提案をするなんていうのはかなり難しくなっているんだし、肩肘張らないで既存の領域にないモノを生み出してくださいな。
小手先の改良で型番を分けるんじゃなくて、スマートフォンやタブレットがこれだけ横行している中に投下するモバイルノートPCを出すんだから、棲み分けしたり置き換えができるようなものでうまく考えて欲しいなぁ。
高機能で持ち運びにも便利で軽い、普通のモバイルPCならVAIO Pro の進化形で十分なんだし。
さて来年度にリリースされるであろう安曇野産 VAIO の登場、とても楽しみに待っていますぜ!