ちょっとしたメモを取ったりする際に便利に自宅で利用していた初代の『Boogie Board(ブギーボード BB-1)』が先日壊れてしまいました。
アメリカのKent Displays社の子会社Improv Electronicsが販売しているこの「ブギーボード」ですが、購入した当時は並行輸入品を手に入れるしかありませんでした。
今ではキングジムが日本の販売代理店となっておりサポートも受けられるのだとは思いますが、まあしょうがないですよね。
初代ブギーボードは8.5インチサイズの電子黒板といったアイテムで、コレステリック液晶を利用した電子ペーパーの技術が採用されているようです。(電子ペーパーには他にもいくつか種類がありますがその話はまた別の機会に…)
付属のペンで黒くなっているエリアに書くとその筆跡が筆圧とともに残ります。(付属のペンでなくても少し硬めのものであればなんでもよく、爪でも書けます)
もちろん電子ペーパーの一種なので通常時は通電しておらず、画面をリフレッシュ(消去)するときにのみ電力を使うことから非常に省エネな作りになっているのも特徴です。
どれくらい省エネかというと、あらかじめ内蔵されているボタン電池でなんと約5万回のリフレッシュが可能ということです。(さすがにこの回数は試せません)
オプションで発売されていたスタイラスペンホルダーは本体上部を挟み込むような形で装着します。
デザイン的に考えてもちょっとイケていませんがこれが無いとペンを無くします。
さらに冷蔵庫などの金属面に貼り付けるためのマグネットシートも別売りされていました。(こちらも見えない面とはいえちょっとダサい)
日常的に便利に利用していたブギーボードですが、以前にも調子が悪くなったことがあったんですよね。
どうやら電池が怪しいってことで、本体を無理やりこじ開けて電池交換をしたことがありました。
良い機会なのでちょっとその方法をご紹介。
上部にあるパネルをこじ開けて、中にあるボタン電池を交換します。
ボタン電池は半田付けされていますので、ペンチで切断するなどして無理やり取り外してください。
そこに市販のCR2032(昔の携帯ゲーム機などはこのボタン電池でしたよね)を入れれば元通りに。
電池を交換して数カ月は普通に使えていたのですがまたイレースボタンを押しても画面がリフレッシュされなくなりました。
今度は電池を新品に交換しても生き返らないみたいです。
もともと手に入れたブギーボードは初期不良品だったのかもしれません。
これを機会によくあるホワイトボード(専用のペンで書いてフェルトタイプのイレーサーで消すタイプ)を導入しようかとも思ったのですが、書いたり消したりする際にスマートではないのと汚れそうでやっぱり却下。
そこで仕様がこなれて新たにリリースされていた、ブギーボードの4世代目『Boogie Board(ブギーボード) JOT8.5 BB-4』を購入してみました。
初代ブギーボードは紙パッケージでしたが、4世代目の『Boogie Board(ブギーボード) JOT8.5 BB-4』はかなりスマートなパッケージになりましたね。
質感もかなりアップしており、デザイン的にも高級感が増したような気がします。
なんと背面には電池を交換できるギミックが追加されています。(これが当たり前だとは思いますけどね)
さらに中にはマグネットシートが内蔵されているんですよ!
そしてもう1つの懸念だったペンホルダー部分ですが、こちらも本体に収納スロットが用意されていてすっぽりと収めることができるようになりました。
書き味も初代に比べて少しアップしている気がします。
さらに正面左サイドにはイレースボタンを無効にするスイッチが付きました。
うっかり上部中央のイレースボタンを押してしまっても内容が消えなくなりましたよ。
なんとこれだけ機能アップしたにも関わらず、ショップでの価格は初代のブギーボードとほぼ変わらないというのが不思議です。(現在でも初代ブギーボードは併売されています)
実はこの4世代目の前にも何種類かあったのですが、シンプルな電子黒板であるというコンセプトから外れたものになってしまっていて大きなヒットはしていなかった模様です。
どうやら書いたものをPDF化したりページ制御ができたりなどiPadなどでできそうなことを再現しようとしたようなのですが、そのためにサイズが大きくなったり電池の持ちが悪くなったりと改悪な感じでした。
さらに最近リリースされた『BoogieBoard SYNC 9.7(ブギーボード SYNC 9.7)』ではBluetooth搭載しPCにデータとして転送できるという仕組みを実現しましたが、そこまでやりたい人は素直にタブレットPCやiPadなどを利用するんじゃないかと思わずにはいられません。
運用面で振り返ってみても、ブギーボードに書いたアイデアを残したいときにはスマートフォンで撮影して記録を残していますしそれで困った経験がありません。
やっぱりシンプルイズベストですよね!
大人が使うちょっとしたメモ帳というだけではなく、お子様が使う落書きボードとしてもかなり優秀なんです。
昔かなり話題になった、タカラのせんせいシリーズ(こちらは磁石と磁性体を利用したものですね)の使い勝手以上の満足度があります。(カラフル感はさすがにないですけれど)
そんなわけで当ブログ管理人としてはお値段的にも4000円ほどとお安く、初代ブギーボードの良さをそのままにきっちりとした改良を施してあるこの『Boogie Board(ブギーボード) JOT8.5 BB-4』を強くおススメしたいと思います。
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