変われなかったSONY どうなるVAIOの未来

 2014年2月5日深夜0時、こんなニュースが流れてきました。

 

ソニーが、「バイオ」ブランドで展開している国内のパソコン事業を再建するため、投資ファンドの日本産業パートナーズ(東京)と新会社を設立し、事業を移す方向で検討していることが4日、分かった。

ソニーは、パソコンを含む主力の電機事業が2年連続で赤字となっており、2014年3月期の黒字転換を目指して、特に不振の目立つパソコン事業を抜本的に見直す。

ソニーは国内でバイオのブランド力が保持されているとして、外部資本の導入により早期の立て直しを目指す。海外事業に関しては撤退も含めて検討している。
(共同通信)

 

数日前にも「VAIO」ブランドのPC事業で中国Lenovoとの提携を交渉しているという報道について、ソニー側が否定するというリリースがあったばかり。

VAIOは、そして安曇野VAIOの里はどうなってしまうのでしょうか。

 

 

 

安曇野にあるソニーイーエムシーエス株式会社の関係者が書き込んでいると思われるネットの掲示板を以前からチェックはしていたのですが、今年に入ってからは特に不穏な空気感が漂っていました。

さらに定期的に行われていた朝礼が今月に入ってから行われていないなど、明らかに何かがおかしいと気が付くような状況になっているようです。

 

明日2月6日にソニー本社から決算発表がなされると思われますが、そのタイミングでVAIO事業の未来について正式な発表があるのでしょうか。

 

VAIOファンの一人として最近のラインナップをみても、購入してもらうターゲットをどこに見据えているのかさっぱり理解できないものもあります。

 

VAIO Duo 13 完全に方向性を見失っているモデル。 タブレットタイプへの変形がウリなのに大きさは巨大に。 そして重くなった。
VAIO Pro 軽さを追求したモデル。 非常にわかりやすい。 価格が高めのため手を出しにくいのが難点か。
VAIO Fit A どんなニーズにも応えられそうな変形モデル。 しかし高級路線という位置づけではないため可搬性が低い。 惜しい。 持ち運びをさせない前提なのであれば、もう少しリーズナブルにする割り切りも必須。
VAIO Fit E 台湾、中国系PCと競合させるための特徴のない廉価モデル。 売れても利益が少なそうなモデル。 これを選ぶユーザーは1円でも安い他社製品を選ぶのではないか。
VAIO Tap 本格的なタブレットモデル。 しかしPCであろうとしすぎたからか大きさが11インチと中途半端。 Full HD の 8インチモデルなどを出す勇気のなさが非常に残念。 戦略ミス。

 

それぞれの機種を上記のように分析してみましたが、このご時世に機種を出し過ぎだと思うのですよね。

しかもコンセプトがブレているので結局似たような機種ばかりになっているもの特徴です。

 

例えば変形モデルのVAIO Duo 13 と VAIO Fit A は同一ブランド内で競合していますし、VAIO Tap は思い切りの良い小さ目なサイズで出してこなかったために最近のWindowsタブレットブームにも乗り切れていないという。

 

番外編としてTap 20なんかさらに必要のないモデルなんじゃないですかね。

テーブルの上に置いたVAIOを複数人で覗き込みながらタッチインターフェースで操作をさせることをウリにする…、どれだけニッチなニーズに対応しようとしているんですか(笑)

大画面だけを望むのであればHDMI 接続やMiracast などの環境を提案して、家庭にある液晶TVを利用させることを提案したほうが安く済みますし。(Apple の Air Play のようなものを他社のデバイス接続までフォローする前提で)

 

僕の考えた最強のVAIOってのが多くあり過ぎるということは、船頭が多いのかなぁ。

 

VAIOブランドがどのように変容していくかはわかりませんが『少しお値段が高くてもVAIOシリーズから選ばない理由が見つけられないよね!』…と、言わせていただけるような商品を提案を期待したいところです。

 

ソニーにはゲーム機やデジタルカメラなど魅力的な商品群がまだたくさんありますし、それらとの連携ももっとわかりやすい形で提案して欲しいです。

 

ユーザーサポートもコストアップにつながるので、有料の『まるまるアシストプラン』だけ残せばいいと個人的には思います。(このあたりの話しはまた別途書く予定)

 

 

関係者の方々がこのモニュメントを『VAIOの墓』と自虐的に言っているのはVAIOファンとしてもあまり気持ちの良いものではないです。

 

市場に対する規模感からVAIO事業そのものの縮小はもう避けられないものなのかもしれませんが、ユーザーとして買いたくなるパソコン、憧れのパソコンとしてこれからも存在してくれることを心から期待しています。

そしてそんな期待に応えられるような体制作りを関係者のみなさんにお願いしたいです。

応援しています。

 

 

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