ネットワークレコーダー&メディアストレージ 「nasne(ナスネ) ™」の後継機種、CECH-ZNR2Jが発表されました。
初代nasneは出荷時のトラブルにより、一時回収騒ぎがあったことは記憶に新しいところですが待望のニューバージョンが出るようです。
いまどき内蔵ハードディスクが500GBはどうなんだろうと初代モデルのときには思いましたが、ようやく内蔵ハードディスクが実用的な容量になってきました。
お値段も円高のあおりをうけてか上昇傾向にあり、23,100円に。
ハードディスク以外の違いは無いようですから、容量に不満が無ければ市場価格で約1万円お安い現行機種を手に入れておくのも良いかもしれませんね。
今回のウリは外出先から自宅のnasneにアクセスし、専用ソフトでnasne内のコンテンツを閲覧できる「Anytime Access(エニタイムアクセス)」という仕組みの搭載。
ただ、これは従来機種にもサポートされるようですし、録画したテレビ放送が外出先から見られるわけでもないですし、なんとも中途半端感が否めません。
NASという商品において今までこれが出来なかったのが不思議と言うか、よくあるNASという商品なら普通にできたりしますしね。
DTCP+ にも対応していないところからのスタートというのも、非常に残念なところ。
将来的なソフトウェアバージョンアップで対応できるのでしょうか。
NASとしての機能は専用機にはかなり劣りますが、このお値段で似たようなことができることについては評価できるのかもしれません。
個人的にはゲーム機への連動は正直興味が無いですし、自分でファイル変換をすればターゲットとなる外部機器はどれでもいいわけなので、そんな機能よりも普通のAV機器としての進化を期待したかったところです。
従来機種までサポートしつつ、もっと早いペースでの進化を見せてくれるでしょうか。
さらに電子書籍ストア「Reader Store」で購入したブックデータ用の外部ストレージというのも、One Sonyを体現しているんでしょうか。
外部ストレージ(microSDなど)がある電子書籍端末を持っていると、この機能についての利用が想定できませんしもうひとひねり欲しかったところです。
そしてファイル同期機能の「nasneシェア」も追加されるようです。
インターネットを経由した異なる場所にある2台のnasne内に専用のフォルダを作成し、それをリアルタイムで同期するらしいです。
あえて同じファイルをインターネット上に2つ存在させる理由もちょっとわかりませんが、ローカルのネットワーク内にそれぞれデータがあるというところがポイントなんでしょうか。
最近のNAS専用機の主流はブラウザアプリケーションや専用のアプリケーションを利用して、シームレスな感じで閲覧・再生できるのであまり関係ない気もするんだけどなぁ。
ハイクォリティなムービーを再生したり、そもそもネットワークインフラが貧弱な場合にはそれぞれに共通なファイルを用意しておいたほうが正解だとは思うけれども。
個人的にはもう少し突っ込んだ提案が見たかった!
ニュースリリース
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/130909i.pdf