集合時間の10分ほど前に集合場所でもある松本市観光案内所前(いわゆる先ほどまでくつろいでいたスタバを出てすぐ右隣り)に移動したところ、『楽しい時間 VAIOの里』などと書かれているペーパーを持っている関係者さんと思われる男性が立って待っていました。
しかし、周りを見ても参加者と思われる他の方が一人もいない。
集合時間を間違えたのかと思っていたら、その関係者と思われる方から声をかけられました。
「参加者の方ですね? 先行して到着をされていた他の参加者の方を別のスタッフがバスの方までご案内している最中ですのでしばらくお待ちいただけますか?」
とのことでしたので、言われたとおりに待つことにしました。
本来であればここでも参加者であることを証明するカードを見せなければならないのですが、軽く会釈をして挨拶をしたら察していただけたようです。
ちょっとスタバでゆっくりしすぎたのかもしれないなと思っていると、もう一人のスタッフの方が戻ってこられたのでバスまで案内をしていただきました。
ちなみに偶然撮影できていたのですが、横向きに停車している右に見える白いバスが今回のツアーに用意されたものでした。
これを撮影したのは集合時間の1時間30分前ですから、その時にはすでにスタッフの方は到着されていたのですね。
さすがにこれを撮影した時には集合場所には誰もいなかったので、スタバでゆっくりしちゃいましたよw
バスに案内されると中にはソニーのスタッフの方数名と、今回のイベントの参加者と思われる方達がすでに乗車されていました。
リムジンバスの後部座席がサロン状になっており、そこに参加者を着座させる段取りのようです。
見ず知らずの方と輪になって座るのは最初のうちはかなり緊張しましたけどね…。
ここで参加者を証明するカードを手渡し、あらかじめ予告されていた守秘義務契約書にサインをすることになりました。
ソニーの安曇野工場内で起こる出来事に関しては一切撮影及び口外してはいけませんというお約束をさせられます。
その後集合ギリギリの時間に到着したという地元の参加者の方が到着され、バスは松本駅を後にしました。
ちなみに松本駅から安曇野工場までは30分ほどかかるようです。
その30分の時間を使って、今回参加したメンバーの自己紹介をすることに。
どこに住んでいるのか、VAIO歴はどれくらいかなどを簡単にお話しするように言われましたが、みなさんかなり濃いマニアな方達でした。
ちなみに今回当選をしたメンバーは、ソニーストアでの商品購入実績が10000スター(通算100万円オーバー)以上ある方のようでした。(募集要項にも優先する旨記載ありましたしね)
自己紹介も終わりそろそろ工場に到着するようです。
ほんの少し前までは商店街の中を走っていたので「こんな場所に工場があるの?」って感じだったんですけどね。
しばらくすると、バスに乗った一行は安曇野は豊科にあるソニーの工場に到着しました。
おや?
良く見ると入口に会社名が2つ存在しています。
こちらが元からあるソニーイーエムシーエス株式会社で、従来はPCの設計・オペレーション・製造業務を行っていたようですが、現在は製造機能に特化をしています。
古くはMSXやSMC-777のHitBit(ヒットビット)シリーズ、ワークステーションのNEWS、コンポのPIXYやロボット犬AIBOなどを手掛けていたようです。懐かしい・・・。
※ソニーイーエムシーエス株式会社の詳しい情報はこちら ← (リンク先が削除されたのでアーカイブをご紹介)
そして、東京で活動していた元VAIO事業本部が上記の製造部分以外の機能と合体。
同施設内に新設された「長野ビジネスセンター」 として稼働を始めたのが2010年4月1日。
『PC事業の商品企画から設計・オペレーション・製造等の機能を集結させることで各機能間の連携を強め、これまで以上に効率的な体制の構築を図り、成長の加速を目指す』…とのことです。
※ニュースリリースはこちら
さて、現地に到着した我々一行は工場内部に潜入する前にVAIOユーザーなら一度はチェックしてみたいアレを拝むためにバスをいったん降りることに。
当日は小雪舞う冬の安曇野状態でしたので、現地のスタッフの方が傘を用意してくれました。
そして向かった先は ↓ 正門前の一角にある特別な場所。
安曇野は道祖神の宝庫といわれており、こちらのソニー工場前にもありました。
ここにあるのはたぶん握手像と呼ばれている物。(ほかに酒器(祝言)像、笏扇像というものがある)
握手像
円輪や鳥居の中で様々な衣装や髪型をした男女の神が互いに肩を組み、前で握手している像。向かって右側に男神、左側に女神が彫られているのが一般的である。詳しく調べたい方はこちら
…って、まじめに調べちゃったけどこっちじゃないw
こっちこっち。
道祖神の手前にある ↓ これ。
ソニーストアでお買い物をしていれば一度は目にしたことがあるかもしれない『VAIOの里』の石碑です。
当日は雪が降っていたためそれっぽく雪が積もっているところがいつもと違ってレアリティがありますな。
安曇野は積雪が少ないエリアなんだそうです。
この石碑は工場の外、国道147号線沿いにあるのでご招待されていない一般人でも撮影ができるのであります。
安曇野にお出かけの際はVAIOの聖地を訪ねてみてはいかがでしょうか。
ちなみにこの安曇野(豊科)工場の入口をぐるっと見渡すとこんな感じ。
石碑の向こうにはNISSANが見えますな。
正面にあるのは天然酵母のパン屋さん『サマディ』というお店でした。
お仕事の帰りにここでみなさん買うのかな?
イートインコーナーも出来たそうなのでこちらに訪れた際はぜひ!
※サマディさんのホームページはこちら
正面右の方にはビッグエコーが見えました。
みなさん、日ごろのストレスをこちらのカラオケで発散しているのでしょうか?
そしてぐるっとまわって正面入り口になります。
バスの向こうには守衛室が見えますね。
ちなみに、ここが以前ご紹介したオフィシャル告知バナーのここ ↓ と同じ場所になります。
…さて、これから本題となるこの工場の中でどんなことが行われたか、何を見てきたかをお話ししてみたいのですが一般参加者については守秘義務契約を結ぶことが参加の条件でしたので直接語ることはできません。
※ソニーホームページよりイベント概要を抜粋
詳しくはこちら
こうしたユーザー参加型のイベントを通して少しでもソニーを知ってもらい、今まで以上にファンになってもらいたいという試みは成功したと思います。
VAIOがどのような工程を経て作られているのか、工場のラインを止めずにその傍を参加者が歩きつつ解説していただくなど非日常的なことを体験させていただいたことについても恐縮してしまうばかりです。
また私たちの手元に届く前にどのような環境でしっかりとしたテストをして出荷しているかなども、特殊な設備とともに垣間見ることもできました。
マイスターと呼ばれる組み立てのプロフェッショナルの方達の指導の元、半完成品のDuo 11の組立体験をさせていただきましたが、専用の工具をお貸しいただいたにも関わらずとても難易度の高いものでした。
そして開発者の方がどのような思いを込めて製品を世の中に送り出しているのか、Duo 11に対する熱い情熱とともに伝えていただき、また参加者側の拙い質問にも丁寧に答えていただくことができました。
それぞれの開発者の方のキャラクター性を感じることのできる非常に有意義な時間でした。
イベント終了後、またバスに乗り込み工場を後にしたわけですが、参加者一同心地よい疲れと共に興奮冷めやらぬ感じでイベントの感想を交換しあいます。
あっという間に解散場所でもある松本駅に到着です。
名残惜しくもありましたが、今回のイベントはここでおしまいです。
関係者の方と記念撮影をさせていただき、みなさんともこちらでお別れとなりました。
今回のイベント参加者はソニーストアでのVAIO Duo 11 購入者、いわゆるお客様ではあります。
しかし、たった十名ほどの参加者のために工場の稼働日を視察日に合わせたり、イベントのための予行演習を何度も繰り返すことなどはなかなかできることではありません。
モノとしての完成度が高い、今こうして手元にあるVAIOは安曇野のみなさんの手によって作られています。
今の日本は良いものを安く…、この『安く』という部分に重きを置かれてしまう傾向にあり、それを実現するために生産拠点などを海外にシフトしてしまうことが多くなっています。
この素敵な工場がいつまでも安曇野にあるためにはユーザーとして何ができるんだろう?と少し考えさせられる一面もありつつ、非常に満足度の高い一日となりました。
今回のイベントを何日も前から企画をしてスムーズに段取りが運ぶようにしてくださったソニーストア関係者の皆様、通常業務がお忙しいのに相手をしてくださった安曇野スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
また次の機会があったらと願わずにはいられません。
いつの日か・・・。