Synology DiskStation 412+ を利用する上でまず確かめたかったのが、外部からのアクセス方法についてです。
マニュアルを熟読しDSMを実際にいろいろといじってみたところ、コントロールパネル内にルーターの設定はあるものの、どうやらルーターとインターネットが直接繋がるようなタイプの機種でないと、オートで設定できないらしいのです。
あらかじめ設定されている日本のルーターにバッファローのルーターがいくつかあるのですが、今時そのようなルーターを直接ネットに繋いでいる日本の家庭はあまりないと思うのです。(ADSLなどによるPPPoE接続などは、地方などではまだポピュラーでしょうけれど、首都圏ではもう珍しいと思うのですがそうでもないのかな?)
大抵は光ファイバー経由のネット接続環境になっているでしょうから、そのルーターは電話会社やケーブルテレビ会社のレンタル品。 その先にブリッジ接続(無線ルーターのルーター機能を停止させた状態)で無線ルーターをぶらさげているケースが多いのではないでしょうか。 ※光ルーター、無線ルーター2つのルーターがネット内にそのまま存在することを二重ルーターと呼ぶそうですが、この状態では不具合がでたりします。
我が家ももちろん光ファイバー経由のインターネット接続ですから、外部から家の中にあるDS412+へ簡単にアクセスすることはできないようです。
インターネット → 光ルーター(CTU)→ DS412+ という経由で、DS412+ へ繋ごうとする処理が行われるので、光ルーターからDS412+ へ接続処理が行われるようにいろいろと手順を踏まなければなりません。
LANに詳しい方などは、光ルータなどのルーター機能をオフにして無線ルーターをそのまま接続をしたりするようですが、わりとレアなケースでしょう。
利用しているプロバイダが『ぷらら』で光ファイバーのネット接続を契約している場合、以下のURLから『ぷららネットバリアーベーシック』と言うファイヤーウォールを解除してください。 プロバイダが『ぷらら』ではない方は、しばらく読み飛ばしてください。(我が家は現在、ぷららの光メイトwidhフレッツを利用しています)
https://web1.plala.or.jp/cgi-bin/netbarrier/basic/agent_sso.cgi
ユーザーIDとパスワードはぷららから郵送で送られてきた契約書に記載されています。
ログイン後、サービスメニュー登録内容を確認し、『 URLフィルタ』『 パケットフィルタ』『 Winnyフィルタ』をそれぞれレベル0(OFF)に変更してください。
再設定ができれば、準備の一段階目は完了です。
次は、光ルーターの設定です。
現在利用している光ルーターは、NTT東日本のPR-S300SEですが、NTT系ならだいたい同じような設定になると思います。もちろんそれぞれお使いのルーターの設定はマニュアルを見ればわかると思いますので、要点だけかいつまんでお話しします。
通常インターネット回線の接続を行うと、個別にIPアドレスというインターネットにおける自分の位置を示す番号が1つだけ割り当てられます。 これをグローバルIPアドレスと呼ぶわけですが、一般的にインターネットと直に繋がっている機器であるルーターに割り振られることになります。
この割り振られたグローバルIPアドレスを使ってインターネットとやり取りをすることで、インターネットを介した情報を送受信しています。
このとき、家の中にある複数の機器は家の中だけで通用するIPアドレス、ローカルIPアドレスという番号をそれぞれに割り振り、どの機器がどんなふうにインターネットの世界とやり取りをしようとしていたかを制御するのがルーターの役割になります。(1つしか出入り口のない情報の通路の交通整理ですね)
家の外から、家の中にあるDS412+ にアクセスをしようとした場合、インターネットから直接働きかけが行えるのはルーターに割り振られているグローバルIPだけなので、そのままではやり取りすることができません。
これを解決する手法が、ポートフォワードと呼ばれるルーターの設定です。 特定のルールでグローバルIPアドレスに対してアクセスをしてきた通信に限り、家の中にある機器に直接届けてくれる仕組みです。
グローバルIPアドレス(WAN側IPアドレスとも呼びます)の○○番目の入り口にきた通信は、家の中にある特定のローカルIPアドレスを持つ機器に届けなさい、という設定になります。 ちなみに一般的なプロバイダーの利用では、グローバルIPアドレスはネットの接続状態を解除するたびに変動する値になるケースが多く、その都度替わるのが普通です。
グローバルIPアドレスの設定は、固定の数値を入力させるのではなく(変動する前提なので代名詞としての) WAN側IPアドレスという表現で指定されることがが多いようです。
NTT系のフレッツ光とADSL、eo光(一般家庭向け)、イー・アクセス、YBB系の光とADSLであれば、問題なくこれらポートフォワードの設定ができるようです。
一部のプロバイダでは、有料でこれらの設定をできるようにするサービスを提供、あるいは設定できない場合もあるようです。
以上をふまえて、光ルーターの方で設定をしてみてください。
利用するサービス以外のポートは開けない方が無難のようです。
※書き途中&写真はのちほど掲載予定。