以前使っていた他社のNASに致命的な不具合が見つかり、代替品を探すことに。 ポイントは下記の5点。
- 気軽に使える理解しやすいインターフェースを持った管理画面であること。 さらに業務にも使えるような信頼性、堅牢性を持つこと。
- 家庭内のLAN環境に設置したNASへ外部からお手軽にアクセスできること。 ただし、そのための設定がややこしくないもの。
- iTunesなどとの同期やDLNAなどエンターテイメント寄りな機能も充実していること。 iPhoneやiPod touchなどからの動画視聴や写真閲覧などもお手軽にできること。
- 製造会社の国籍は問わないが、サポートが信頼するに足ること。
- お値段がスペックに対してお得感があること。
【 国内メーカーの傾向 】
コンシューマー向けの国内メーカー製品は、どちらかというとエンターテイメント色が強い嫌いがあり、数あるHDDドライブとの相性問題などが根強く残るなど、日本語が通じるサポート体制であるというメリットを除くと、不安が残る作りとなっているようです。 さらに、管理画面のインターフェースが前時代的な作りになっている物が多く、ブラウザベースのフォーム入力から設定をさせるなど、今となっては手抜きと言われても仕方のない作りです。 利用されているCPUなどもどうしても1世代~2世代くらい古いような気がします。コスト的な面もあるのでしょうが、周回遅れ感が否めません。頑張ってほしいところです。
【 海外メーカーの傾向 】
実は海外でもエンターテイメント色は強く打ち出している傾向にあります。HDDドライブの相性問題などは比較的なく、どのドライブをサポートしているかなどはメーカーのホームページで確認できたりします。
ユーザーサポートと日本語で対話ができるかなどが心配ですが、元々日本語のモードを持った機器メーカーの場合は、日本語が理解できるスタッフがいるようです。
ただし、日本法人がない会社である場合も多く、電話によるサポートなどはあまり期待できません。主にメーカーホームページからの問い合わせによるものになるでしょう。
管理画面が専用のアプリ、あるいはブラウザベースの物になっています。 専用アプリタイプは専用のプログラムをインストールしたPCからしか利用できません。
専用のアプリなので管理画面の設計もある程度自由に行える利点もあります。 ブラウザベースの物は従来の物とは一線を画した操作性を持つ画面が準備されてきています。
比較的新しい技術のHTML5やajax(エージャックス)などを利用し、ブラウザ上でウィンドウズ型OSライクな操作性を可能にするなど、非常に分かり易い操作画面を持つ物が多いです。
一般的な最新ブラウザがインストールされていれば特別なソフトをさらにインストール必要もなく、異機種間でも同じように操作ができるところが評価されています。 また、利用されているCPUなど部材スペックが高い傾向にあります。それでいて国内メーカー物よりはお安く購入できるケースが多いです。
これらを踏まえて今回選んだのが、台湾に本拠地を持つメーカー、 Synology です。
日本ではまだ聞きなれない会社名ですが、海外ではすでにいくつもの受賞歴を持つNASメーカーで、ライバルとも言える QNAP とも人気を分けているようです。
日本国内では認知度が低い中で、あえてSynology 製品を選んだ理由と魅力について、レビューの中で語っていきたいと思います。
それでは次の項目で実際にセットアップしてみましょう。